東日本大震災復旧・復興推進本部(岡田克也本部長)、東京電力福島第1原子力発電所事故対策・福島復興推進本部(細野豪志本部長)、「次の内閣」復興部門(金子恵美ネクスト復興大臣)の関係議員らが20日、福島県を訪れ、浪江町、双葉町、富岡町長らとの意見交換等を行った(写真上は、双葉町役場の屋上で双葉町長からの説明を聴取する岡田本部長ら)。

 今回の復興推進本部の会議では、国会で現在審議されている福島復興再生特別措置法(閣法)や、地域がかかえている現状や課題等について、関係自治体の首長からさまざまな意見を伺うことに主眼を置いた。

津島活性化センタースクリーニング場で浪江町長と意見交換する岡田本部長ら

津島活性化センタースクリーニング場で浪江町長と

 浪江町の津島活性化センタースクリーニング場では馬場有浪江町長との意見交換を行い、次に双葉町役場、JR双葉駅、ステーションプラザふたば等を訪れ、伊澤史朗双葉町長との意見交換を行った。富岡町役場では宮本晧一町長との意見交換等を行い、それぞれの地域の現状や残されている課題等について、さまざまな意見を交わした。

 終了後、岡田本部長は記者団の取材に応じ、「3町の置かれた状況は異なり、求めているものもそれぞれ違う」と述べ、双葉町のようにほとんどの地域が帰還困難区域であるケース、富岡町のように既に避難指示が解除された地域があり、生活の基盤がある程度できているケース等に対して、国としてどのような支援ができるかを考えていかなければならないと述べた。そして、地域の多様性に対応する政策を考えていくことが重要だと述べた。

 今回の日程には、岡田本部長のほか、金子同本部事務局長、福島県連からは亀岡義尚、高橋秀樹、高野光二各県議、佐藤実伊達市議らが参加した。次回の復興推進本部は6月2日に福島での開催を予定している。

富岡町役場で町長と意見交換する岡田本部長ら

富岡町役場で町長と意見交換する岡田本部長ら